急性難聴
突然聞こえが悪くなる病気には、早めの治療が必要なものもあります。代表的なものを挙げてみます。
◎突発性難聴
明らかな原因がなく、急に聞こえが悪くなる病気です。ほとんどが片側です。多くはステロイドを発症早期から開始します。治療のタイミングを逃してしまうとあとからは治らないこともあるので、早めの治療開始が望まれます。
◎急性低音障害型難聴
突発性難聴に似ていますが、主に低音の聞き取りが低下する病気です。症状が軽いと、難聴よりはむしろ耳のこもった感じの訴えが多いです。症状が良くなったり悪くなったり変動することが多く、これが突発性難聴との違いです。
病態はメニエール病(別項)と同じく、内耳のリンパ液が多くなっていることが原因と考えられており、治療はメニエール病に準じます。